ヨガとホットヨガは、近年多くの人に親しまれている運動です。
しかし、「ヨガ」と「ホットヨガ」の違いは、温度だけではなく、奥深いものなのです。
そこで今回は、ヨガとホットヨガの違いを多角的に掘り下げていき、詳しく解説していきます。
ヨガとホットヨガ、違いは大きく3つ
1.環境
ヨガとホットヨガの最も大きな違いは、環境です。
- 温度・湿度
ホットヨガは、室温が高い分、体感温度はさらに高くなります。湿度も高いため、汗をかきやすく、体温が上がりやすい環境です。一方、ヨガは常温で行うため、体温が上がりづらく、自分のペースで練習することができます。
ヨガ
室温25~30℃、湿度50~60%程度の常温で行います。
ホットヨガ
室温35~40℃、湿度60~70%程度の高温多湿な環境で行います。
- 服装
ホットヨガは、汗をかきやすいので、吸湿速乾性に優れたスポーツウェアを着用します。
一方、ヨガは動きやすい服装であれば、特に決まりはありません。Tシャツとハーフパンツ、レギンスなど、自分の好きな服装で参加することができます。
- 持ち物
ホットヨガは、タオルやマット、水などを用意する必要があります。ヨガスタジオによっては、レンタルもできるので、事前に確認しておくと良いでしょう。一方、ヨガはスタジオによっては、タオルやマットをレンタルすることができますが、マイマットを持参する人も多いです。
2.効果
ヨガとホットヨガは、環境の違いによって、効果にも違いがあります。
- 柔軟性
ホットヨガは、高温多湿な環境で筋肉が温まりやすいため、柔軟性が向上しやすいと言われています。一方、ヨガは常温で行うため、柔軟性を高めるためには、時間をかけてじっくりと体をほぐしていく必要があります。
- 脂肪燃焼
ホットヨガは、高温多湿な環境で体温が上がりやすく、汗をかきやすいため、脂肪燃焼効果が高いと言われています。一方、ヨガは常温で行うため、脂肪燃焼効果はホットヨガに比べると低くなります。
- デトックス
ホットヨガは、汗をかきやすいので、デトックス効果が高いと言われています。汗とともに老廃物や毒素を排出することができます。一方、ヨガは常温で行うため、デトックス効果はホットヨガに比べると低くなります。
- ストレス解消
ヨガとホットヨガは、どちらもストレス解消効果があります。深い呼吸やポーズを行うことで、心身がリラックスし、ストレスが緩和されます。
3.種類
ヨガとホットヨガには、それぞれ様々な種類があります。
ヨガ
- ハタヨガ
ヨガの基本的なポーズをゆっくりと行う伝統的なヨガです。
- アシュタンガヨガ
呼吸と連動させてポーズを行うダイナミックなヨガです。
- ヴィンヤサヨガ
太陽礼拝をベースとした、流れるような動きを行うヨガです。
- 陰ヨガ
ゆっくりと動き、股関節周りや筋肉を緩めながら深部をほぐしていくヨガです。
- マタニティヨガ
妊娠中の女性向けに行うヨガです。
ホットヨガ
- 美尻ヨガ
美尻作りに特化したホットヨガです。
- 骨盤矯正ヨガ
骨盤の歪みを整えるホットヨガです。
- ダイエットヨガ
ダイエットに特化したホットヨガです。
- 初心者向けホットヨガ
ホットヨガ初心者向けに、基本的なポーズをゆっくりと行うクラスです。
特徴を理解して、自分に合った環境を選ぼう
それぞれのメリット・デメリットを比較しながら確認してみましょう。
ヨガ
- メリット
- 常温で行うため、自分のペースで練習できる
- 高温多湿な環境ではないため、体調に不安がある人でも参加しやすい
- 様々な種類があるので、自分に合ったヨガを選ぶことができる
- 怪我や病気がある人でも、参加しやすいプログラムがある
- インストラクターの指導を受けやすい
- デメリット
- ホットヨガに比べて、発汗量が少なく、脂肪燃焼効果が低い
- 柔軟性を高めるためには、時間をかけてじっくりと体をほぐしていく必要がある
- 高温多湿な環境ではないため、デトックス効果が低い
ホットヨガ
- メリット
- 高温多湿な環境で筋肉が温まりやすく、柔軟性向上効果が高い
- 体温が上がりやすく、汗をかきやすいので、脂肪燃焼効果が高い
- 汗をかきやすいので、デトックス効果が高い
- 短時間で多くの効果を得られる
- 女性専用スタジオが多い
- 初心者でも始めやすい
- デメリット
- 高温多湿な環境は体への負担も大きいため、体調管理に注意する必要がある
- 肌トラブルや呼吸の苦しさなどのデメリットもある
- 常温ヨガに比べて、深い呼吸がしにくいため、呼吸法も制限される
- インストラクターの指導を受けにくい場合もある
結局どちらを選ぶべき?
ヨガとホットヨガは、それぞれメリット・デメリットがあります。どちらを選ぶかは、次の3つのポイントで考えると良いでしょう。
1.目的
柔軟性を高めたい
脂肪燃焼したい ➡ホットヨガ
デトックスしたい
ストレス解消したい ➡どちらでも可能
運動初心者
体力に自信がない ➡常温ヨガ
怪我や病気がある
2.体調
高血圧や心臓病などの持病がある
生理中 ➡常温ヨガ
妊娠中 ➡マタニティヨガ
3.好み
高温多湿な環境が好き
女性専用スタジオに通いたい ➡ホットヨガ
自分のペースで練習したい
様々な種類のヨガを試したい ➡常温ヨガ
まとめ
この記事では、ヨガとホットヨガの違いについて、様々な角度から詳しく解説しました。
本記事のポイントをまとめてみましょう。
- ホットヨガとヨガの違いは、「環境・効果・種類」である。
- ホットヨガと常温ヨガのそれぞれのメリットとデメリットを理解しておく。
- 「目的・体調・好み」の観点から、自身に合う方を選ぶと良い。
それぞれの特徴を理解し、自身の体質や目的などに合わせてクラスを選んでみてください。
また日々変わる体調や気分に合わせてどちらも受けてみたいと考える方は、ホットヨガと常温ヨガ両方のプログラムを提供しているスタジオを選んでみても良いと思います。
ヨガやホットヨガに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。