【保険】ヨガインストラクターのための保険ガイド。生徒と自身のもしものためにできること

【保険】ヨガインストラクターのための保険ガイド。生徒と自身のもしものためにできること

ヨガインストラクターとして、生徒の安全を守ることは最優先事項です。しかし、どんなに注意していても、予期せぬ事故は起こりえます。
そこで、ヨガインストラクターにとって不可欠なのが保険です。

この記事では、ヨガインストラクターの保険について、加入の必要性から、選び方、補償内容、おすすめの保険4選まで、幅広く解説します。

目次

ヨガインストラクターに保険が必要な理由

予期せぬ事故は起きた際、生徒と自身を守ってくれるのが、保険です。ヨガインストラクターとして活動するために、保険への加入がどうして必要なのか、理由は大きく4つあげられます。

ヨガインストラクターに保険が必要な理由

1.賠償責任リスクへの備え

ヨガのレッスン中に、生徒が転倒したり、関節を痛めたりしてケガをしてしまう可能性があります。このような場合、インストラクターは民法上の不法行為責任に基づき、生徒に対して治療費や損害賠償金を支払う責任を負うことになります。

もし、高額な治療費や損害賠償金を支払うことになった場合、経済的に大きな負担となってしまう可能性があります。しかし、賠償責任保険に加入しておけば、保険会社が代わりに支払いを行うため、安心して指導に専念することができます。

2.訴訟リスクへの備え

近年、ヨガ人口の増加に伴い、ヨガインストラクターに対する訴訟も増えています。例えば、指導方法に問題があったとして、生徒がケガをしたことを理由に訴訟を起こされるケースなどが考えられます。

訴訟になれば、弁護士費用や裁判費用など、多額の費用がかかることになります。しかし、賠償責任保険に加入しておけば、これらの費用も保険で補償することができます。

3.自身のケガへの備え

ヨガインストラクター自身も、レッスン中にケガをしてしまう可能性があります。特に、アシュタンガヨガなどのパワフルなヨガでは、ケガのリスクが高くなります。

傷害保険に加入しておけば、自身がケガをしてしまった場合の治療費や休業損害金などを補償することができます。

4.安心の精神的支え

保険に加入しておくことで、万が一の事故が発生した場合にも、経済的な負担や精神的な不安を軽減することができます。

また、保険に加入しているという事実自体が、生徒に対して安心感を与えることにもつながります。

  • ヨガスタジオによっては加入が義務

ヨガスタジオによっては、インストラクターに対して賠償責任保険への加入を義務付けている場合があります。スタジオで働く場合は、事前に加入義務の有無を確認しておきましょう。

ヨガインストラクター向けの保険の種類


ヨガインストラクター向けの保険には、主に以下の2種類があります。

  • 賠償責任保険

賠償責任保険は、ヨガの指導中に生徒や第三者にケガをさせてしまった場合に、損害賠償責任を補償する保険です。加入者は、保険金限度額の範囲内で、治療費、慰謝料、弁護士費用などを支払うことができます。

  1. 傷害保険

傷害保険は、ヨガの指導中に自身がケガをしてしまった場合に、治療費や休業損害などを補償する保険です。

これらの保険は、単独で加入することも、セットで加入することもできます。

ヨガインストラクター向けの保険おすすめ4選

ヨガの保険

ヨガの保険

賠償責任保険の引き受けは三井住友海上が担当。一般社団法人日本ホリスティックヘルスケア協会に入会し、ヨガの安全講習を受講することで、翌月1日から保険適用となる。

  • 補償内容
  • 傷害保険
  • 賠償責任の保証
  • 保険料

年会費:初年度26,000円、以降20,000円

  • 給付金
  • 賠償責任保険

(対人)支払限度額:1事故あたり1億円、免責:1事故あたり5,000円

(対物)支払限度額:100万円、免責:5,000円

  • 傷害保険

(入院・通院共通)支払限度額:1,000円/日、支払限度日数:60日、免責:なし

「ヨガの保険」のHPはこちら

ヨガ・ピラティスインストラクター保険

ヨガ・ピラティスインストラクター保険

保険の引き受けは、あいおいニッセイ同和損害保険会社が担当。一般社団法人日本エアリアルヨガ協会が提供する「インストラクターDB」の特別会員になることで保険に加入できる。

  • 補償内容
  • 賠償責任の保証
  • 保険料

年会費:初年度のみ月割計算につき月額880円(税込)、以降10,560円(税込)

  • 給付金
  • 対人補償

支払限度額:1名につき50万円、1事故および保険期間中1,000万円、免責:なし

  • 対人対物共通

支払限度額:1名・1事故につき5,000万円、免責:なし

「ヨガ・ピラティスインストラクター保険」のHPはこちら

賠償責任保険

賠償責任保険

保険の引き受けは、Chubb損害保険株式会社が担当。ヨガ・整体・アロマ・ベビーマッサージなどのサロンを運営する方を対象とした保険であり、国際ホリスティックセラピー協会の会員になることで保険に加入できる。

  • 補償内容
  • 賠償責任の保証
  • 保険料

年会費:初年度26,000円、以降20,000円

  • 給付金
  • 賠償責任保険

(ホリスティックセラピー業務補償特約)

支払限度額:1事故あたり1,000万円、免責:1事故あたり3万円

(施設所有(管理)者賠償責任保険)

支払限度額:1事故あたり5,000万円、免責:なし

  • 給付金の詳細はこちらをご覧ください。

「賠償責任保険」のHPはこちら

スポーツ安全保険

スポーツ安全保険

保険の引き受けは、東京海上日動を幹事会社とする損害保険会社8社が担当。公益財団法人スポーツ安全協会が加入の取りまとめを行い、各保険会社と保険契約を締結している。4名以上の団体・グループで加入可能。

  • 補償内容
  • 傷害保険
  • 賠償責任の保証
  • 突然死葬祭費用保険(突然死に際し、親族が負担した葬祭費用の補償)

 

  • 保険料

年会費:64歳以下1,850円、65歳以上1,200円

  • 同一団体で1口しか加入はできない
  • 給付金
  • 賠償責任保険

(対人・対物)支払限度額:対人補償は1名1億円、合算1事故5億円、免責:なし

  • 突然死葬祭費用保険

支払限度額:葬祭費用180万円

  • 傷害保険

64歳以下、65歳以上で異なります。死亡時・後遺障害・入通院時それぞれの場合で支払われる保険金額の詳細は、こちらをご覧ください。

「スポーツ安全保険」のHPはこちら

ヨガインストラクター向け保険の選び方

ヨガインストラクター向け保険を選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。

補償内容

どのような事故が補償されるのか確認しましょう。特に、生徒へのケガに対する補償内容が充実していることを確認しましょう。

保険金限度額

支払われる保険金の限度額を確認しましょう。高額な賠償責任を負う可能性がある場合は、十分な保険金限度額の保険を選ぶようにしましょう。

免責額

事故が発生した場合に、自己負担する金額を確認しましょう。免責額が低いほど、保険料が高くなります。

保険料

保険料は、補償内容や保険金限度額によって異なります。複数の保険会社を比較して、自分に合った保険を選ぶようにしましょう。

ヨガインストラクター向け保険のよくある質問

ヨガインストラクターのアルバイトでも保険に加入する必要がありますか?

はい、アルバイトでも保険に加入することをおすすめします。たとえ勤務時間が短くても、生徒にケガをさせてしまうリスクは常に存在します。

ヨガインストラクターの資格を持っていなくても保険に加入できますか?

はい、資格を持っていなくても保険に加入できます。ヨガの指導を行っている時点で、賠償責任を負う可能性がありますので、加入を検討することをおすすめします。

まとめ

この記事では、ヨガインストラクター向けの保険について、詳しく解説しました。

本記事のポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 細心の注意を払っていても事故が起きてしまうのが指導の現場であり、その時に生徒とインストラクター自身を守ってくれるのが保険である。
  • ヨガインストラクター向けの保険は、主に損害賠償保険と傷害保険の2つである。
  • ヨガインストラクター向けのおすすめの保険4選
  • 保険を選ぶ際には、補償内容・保険料・支払限度額・免責額などの観点から自分に合ったものを選ぶとよい。

ヨガインストラクターにとって、保険はリスクを管理し、安心して活動するために欠かせないものです。自分に合った保険を選ぶことで、万が一の事故に備えることができます。

本記事が、ヨガインストラクターの保険選びの参考となれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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